各時代の特徴
北涼
北涼の代表窟には275窟がある。塑像は様式的にはインド・西域の影響が強い。裸体の半身に掛けられた天衣のひだ等のように西方的な肉体的な表現を意識しながら、中国の伝統的な感覚で処理している。壁画は仏、菩薩、飛天および本生故事巾の人物には、体や体躯の描写に太いセピア色の輪郭線が引かれている。西方の影響を受けているが、インド故事を主題としながらも車馬、楼閣等は中国式であり、漢民族の伝統が流れている。
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